「保育士になりたい!」
「保育士免許を取得してみたい!」
そう思い立っても、一体何から始めてよいものか悩みますよね・・・。
そもそも国家資格の保育士免許を取得するには専門学校に通わないと無理なんじゃないの!?と私も専門学校のリサーチから始めたものです(^^;
しかし、私は当時0歳児育児中で学校に通う時間などないし、しかも年齢もアラフォー・・・2年も専門学校に通っている(金銭的&年齢的)余裕もない!!と専門学校以外の保育士免許取得方法を調べ始めたのが今回の独学受験のきっかけでした。
そして、なんとか一カ月の独学で保育士試験の筆記を一発合格できました!
このブログでは私が独学で保育士試験を受けることに決めた経由と、独学の試験勉強法についてご紹介したいと思います。
《目次》
- 保育士免許を取得する方法は?
- 保育士試験はどんなことをするの?勉強はどうする?私が独学を選んだ理由。
- まずは市販のテキストを買う!過去問、予想問題集も同時購入すべし!
- 最初からテキストは読まない!各科目の見出し・重要ワードの太文字だけ見る。
- ここからが重要!この時点で過去問を解き始める!おすすめの問題集!
- 試験までに覚えるべき問題を解くテクニック4点!
- まとめ
保育士免許を取得する方法は?
保育士免許を取得する方法は一般社団法人保育士養成協議会のHPに以下の通り記載されています。
「都道府県知事の指定する保育士を養成する学校その他の施設で所定の課程・科目を履修し卒業する。 または (2)保育士試験に合格する。 このいずれかの方法で保育士
つまり、
①所定の専門学校を卒業する
②保育士試験に合格する
の2パターンです。
私は冒頭に記載した通り、専門学校に通う時間的余裕も金銭的余裕もないので、迷わず②の保育士試験合格を目指すことにしました。
保育士試験はどんなことをするの?勉強はどうする?私が独学を選んだ理由。
保育士試験の内容は
一次試験:筆記、二次試験:実技の2段階です。
ひとまず筆記に合格しなければ二次試験に進めません。
とにかくまず筆記試験の勉強をしなければいけないのですが、試験範囲の広いこと広いこと!!
筆記試験の受験科目は9科目。
9科目をどうやって勉強しようかと悩み、まずはめぼしい通信教育の資料を片っ端から取り寄せました(汗
・・・しかし。
当たり前ですが、通信教育って結構高い!!!(T-T)
平均して4万~5万円といった印象でした。
私が惹かれた四谷学院の口座なんて・・・7万円ほど・・!!
そこで、ダメもとで市販の保育士試験テキストを購入してみました。
これを読んでみて、全くダメそうならもう一度通信を考えてみよう。
そう思って購入してみたら・・・。あれ?意外と行けそう?
私は文章を読むのが得意ではありませんし、資格試験慣れもしていません。
しかし良いテキストに出会えたおかげか、これなら独学でも行けそうかも!?と予感がして独学で突っ走ることにしました。
ではその独学での勉強をどのように進めたか、ご紹介します。
まずは市販のテキストを買う!過去問、予想問題集も同時購入すべし!
えーと、当然ですが独学で勉強するためにはまずテキストを買わなければいけません。
私が購入した、おすすめのテキストはこちらです。
理由は、説明文章が上手で、読めば内容がちゃんと頭に入ってくるテキストだから!
実は勉強開始するにあたり、別のテキストも上巻だけ数冊購入しました。
保育の勉強は初めてだったので、出来ればオールカラーで見やすく、覚える要点も視覚的にまとまっているテキストが良いなと選んだテキストもあったのですが・・。
これがなぜか、読んでも読んでも頭に入ってこない!
どうしてか?驚くべきことに、重要ワードや人物だけ箇条書きで登場して、肝心の詳しい説明が載っていなかったりしたのです。
イメージとしては中学高校の頃の教科書に近いです。教科書に書いてある内容だけだと「?」だけど、そこに授業での先生の解説が加わるとよく分かる、と言った具合です。
そう言った事がないテキストがこちらでした。
最初からテキストは読まない!各科目の見出し・重要ワードの太文字だけ見る。
テキスト買ったのに読まないってどう言うこと?って思いますね?
保育士試験の範囲はとても広いので、テキストを1~2回読んだ程度では全然覚えられません。
それでも一応全部読んで理解しようとするとかなり時間がかかります。
そこで、どうせ読んでもすぐには覚えられない、忘れてしまうのであれば、初めからテキストを読まないでOKです!
勉強する科目の見出しや重要ワードの太文字だけをパラパラと目で追うだけで十分です。
ここからが重要!この時点で過去問を解き始める!おすすめの問題集!
さてここからが保育士試験勉強の本番です。
先ほどパラパラ見出しを見た科目の過去問を解き始めてください。
そして過去問を解き始めても「???」の連続ですよね。テキストもパラパラ程度ですし。
それでも耐えて、過去問の解答を片手に一期分もしくは一科目分はやりとげましょう。そうすると、勉強するポイントがだんだんと見えてきます。
「モンテッソーリって誰?」「カウプ指数って何?」と次々浮かんだハテナをスッキリさせるべく、ここで初めてテキストの該当部分をしっかり読んでください。
大抵の場合、問題集の解答に詳しい解説が載っていますが、周辺情報も頭に入れるためにもここでテキストを読むのがおすすめです。
これを各科目で2~3回繰り返します。
そうすることで3回目には自然と必要な知識が暗記できます。
私が購入したおすすめの問題集はこちらです。
①『2018年版 U-CANの保育士 過去&予想問題集』
U-CANの過去&予想問題集は、各科目の過去問がまとまっており、回答も見開きの隣のページに詳しく解説されています。回答を探して「えーと、この答えどこだ?(問題集&回答をパラパラ・・・)」というタイムロスがありません。さすが、問題集の作り方がとても研究されています。
②『U-CANの保育士これだけ!一問一答&要点まとめ』
保育士試験の大半は「○×問題」・「適切な文章を選択」もしくは「不適切な文章を選択」です。つまり、問題文を読んで、その内容が正しいか否か判断する訓練が大事です。こちらの問題集では、過去問や予想問題集よりも大量に○×を解く練習ができるのでおすすめです。また、各科目の要点がそれぞれ2~3ページにまとめられているので、試験が始まる前の最後の復習にも使えました!
③『1回で受かる!保育士過去問題集’17』
※こちらは2018年版がAmazonになく、更新しておりませんが、在庫が確認でき次第更新いたします。(2018年1月16追記)
こちらの過去問題集は過去4期分の過去問がすべて掲載されています。(U-CANの過去問題集は過去問全てが載っているわけではありません)近年の出題傾向もくまなく押さえておくためにおすすめです。
回答のページが冊子になっていて、まるごと取り外せるので答え合わせがしやすいです。ただし問題ページにおいて、各年の科目が目次になっておらず、各科目を探すのに若干手間がかかるのが少々難点ですが・・。
また、ごちゃごちゃしやすい保育の歴史上の人物について等は自分でまとめ表を作るのがおすすめです。テキストによっては既にまとめられていたりするのですが、自分で表にまとめるとすぐに暗記できます。
わざわざ試験用のノートを作るのは時間の無駄なので絶対不要ですが、ポイントポイントで手書きすると暗記の近道になります。
試験までに覚えるべき問題を解くテクニック4点!
①○×問題は、解答が分かる文章から先に解く!
過去問を解き始めるとすぐに分かるのですが、保育士試験はどの科目も○×問題が大半を占めます。
複数ある文章の正しい○×の組み合わせを選ぶというものです。そして、大抵の場合、全くわからないものが一つや二つ必ずあります。
ただし、すぐに解答が分かる問題も必ずあります。まず、すぐに解答が分かるものの○×を頼りに、回答の選択肢を絞ります。
この時点で5択だった回答が残り2~3択になります。そこから答えの分からないものの○×をじっくり考えます。
②○×問題の、「~の場合に限り」・「全ての~」・「のみ」・「~だけ 」・「必ず~」・「一切」は大抵×。
文章中に語気の強い上記の表現が出てきたら大抵×と考えて良いです。
以下の問題は2017年前期、社会的養護の問題です。
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次の文は、児童養護施設に求められる関係機関等との連携及び地域交流に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 児童相談所や関係機関との連携を適切に行い、定期的な連携の機会を確保し、具体的な取り組みや事例検討を行う。
B 子どもたちが通う学校などのPTA活動や行事等に積極的に参加するとともに、必要に応じて施設の支援方針と教育機関の指導方針を互いに確認しあう機会を設ける。
C 子どもの安全確保及び衛生管理のため、地域住民が施設設備を利用したり施設行事へ参加することは一切禁止されている。
D 地域へ向けて、施設の理念や基本方針等を説明した印刷物や広報誌等を配布し、地域の人々の理解を得る取り組みを行う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
答は
A:○、B:○、C:×、D:○
このように、上記の「~の場合に限り」・「全ての~」・「のみ」・「~だけ 」・「必ず~」・「一切」を用いた問題文は、文章を読んだだけでも「うーん、それはなさそうだなぁ。×っぽいなぁ。」と思わせる文章が多々あります。
そのような問題は、はっきり言ってサービス問題です。確実に正解できるようしっかり文章を読みましょう!
私が分析するには、保育士の関わる分野は人相手。法令などは別として、人相手に全てを網羅したり、何かを徹底して限定することは難しいので×問題を作ろうとするとこうなるのではないかと考えます。
(これは想像ですが、こう考えると覚えやすいです)
③保育所保育指針などの穴埋め問題に常識感覚だけでは正解できない!原文を読み込もう!
こちらも出題の王道。保育所保育指針などの言葉の穴埋め問題。
簡単なので、常識的感覚で答えられそうなものなのですが、これがなかなか原文を知らないと答えられないのです。
と言うのも、解答に似たような選択肢が何個か出てきて惑わされるのです(笑)
こればかりは正攻法で勉強しないと答えられません。原文を何回も読んでおきましょう。
④ケース問題では「保育士は深入りしない!」。「保護者=お客様」と考える!
保育園や施設でのケース問題の過去問を解いていると分かるのですが、とにかく「保育士は深入りせず余計な口出ししない!!」のです。
育児相談に乗ったり、発達の遅れ等を保護者に指摘・アドバイスしたり、表面的に保護者と付き合うことはあっても、そこから踏み込んで意見したり、本気で肩入れすることはしないのです。
倫理観や人間性を問われる保育士なのに・・と感じるところもありますが、「保護者=お客様」と考えると納得できます。
お客様(保護者)が快適に育児出来るようにサポートするのが保育士なのです。
お店で店員さんがお客様相手にでしゃばったり、余計な口出したりしませんよね。
それと同じです。
この考え方をベースに問題を解けば正解にたどり着けます。
また、ケースの題材が子供の場合は常識的に考えて正しそうな解答でまず正解です。
まとめ
以上が1ヶ月独学で保育士試験に受かるための勉強法の概要です。
①テキストパラパラ見る
↓
②過去問解く
↓
③答え合わせして、テキストを読む
をひたすら繰り返してください。
過去問は、問題をそのまま暗記しても役に立ちません。
過去に出題されていれば、尚のこと全く同じ問題が出る可能性は低いです。
しかし、過去問で出題された問題の傾向及び、その問題の周辺情報は次の試験にも出題される可能性がかなり高いのです。
ですので、過去問をひたすら解いて、周辺知識を確認し続けると、自然と実力が身に付きます。
とにかく問題を解きまくってください。
尚、こちらは保育士試験に受かるための短期集中型の勉強法です。
勉強を始めたら、勉強を休んで良い日はありません。しかしそれでも1日2~3時間の勉強で十分合格できます。
(私自身、9か月の赤ちゃんを育児しながらの勉強でしたが合格できました!)
最小コストで保育士試験合格を目指して頑張りましょう!!!
各科目の勉強ポイントについてはまた別の記事にて記載したいと思います。
まずは筆記試験日程初日の第一科目目の「保育の心理学」の出題傾向、勉強のポイントはこちらです↓↓
保育士試験「保育の心理学」勉強法・試験出題傾向のポイント - 青い空
その他の科目の出題傾向、勉強のポイントについてはこちらです↓
保育士試験「保育原理」勉強法・試験出題傾向のポイント - 青い空
保育士試験「児童家庭福祉」勉強法・試験出題傾向のポイント - 青い空