今年も芥川賞・直木賞の発表がありましたね!
日本文学振興会は19日に『第157回芥川龍之介賞・直木三十五賞」の選考会を開き、
■芥川賞に
沼田真佑(ぬまた しんすけ)氏 (38)『影裏』
■直木賞に
佐藤正午(さとう しょうご)氏(61)
『月の満ち欠け』
が選出されました!
お二方とも初受賞とのことです!
《目次》
- 沼田真佑氏はどんな作家?プロフィールは?
- 芥川賞・沼田氏の『影裏』はどんな小説?会見の様子は?
- 佐藤正午氏はどんな作家?プロフィールは?
- 直木賞・佐藤氏『月の満ち欠け』はどんな小説?会見での様子!
- まとめ
沼田真佑氏はどんな作家?プロフィールは?
沼田氏のプロフィールはこちら。
生年月日 1978年生まれ
年齢 38歳 ※2017年現在
出身地 北海道小樽市
盛岡市在住
受賞作の『影裏』がデビュー作
芥川賞・沼田氏の『影裏』はどんな小説?会見の様子は?
沼田氏はなんとデビュー作にて受賞だそうです!
大型新人の到来ですね!
会見では
「編集者の方と(受賞連絡を)待っていて、そんな(受賞する)つもりなかったので部屋着のような格好で来てしまった」と後悔していたそうです。
更に「1本しか書いてないっていうのがありますので、ジーパン1本しか履いてないのにベストジーニスト賞を獲るような・・・」と例えて笑いを誘ったそうです(笑)
おもしろい例えですね(笑)
肝心の『影裏』の内容は西日本新聞にあらすじと書評が掲載されていたので引用転載させていただきます。↓↓こちらは批評家の佐々木敦さんが西日本新聞に寄稿した書評です。
医薬品を扱う企業の岩手支店に勤める30過ぎの男性である「わたし」が、もとは同じ職場で、たびたび2人で釣りに出かけたりするほど親しかったのに、先方が転職して以後はあるきっかけから疎遠になっていった男が、どうやら思っていたのとはかなり異なる人間性を持っていたということを、東日本大震災をきっかけに知ることになる、という話だが、新人にしては相当に達者な文章で綴(つづ)られる清冽(せいれつ)な風景と魅力的な釣りの描写に気を取られていると、「わたし」の以前の恋人が性同一性障害者の元男性であることが極めてさりげなく述べられたり、日浅というその友人の悪しき「正体」を語る実の父親が披露するエピソードが、一体どういうことなのかさっぱりわからないものだったり、そもそも「わたし」が日浅に抱く感情がどのような類いのものなのかも定かではなくなってきて、この小説は読み進むほどにさまざまな引っかかりを生じさせ、意外なまでの深みと広がりを獲得してゆく。
引用元:https://www.nishinippon.co.jp/feature/literary_trend_story/article/325341/
佐藤正午氏はどんな作家?プロフィールは?
プロフィールはこちらです!
生年月日 1955年生まれ
年齢 62歳 ※2017年現在
出身地 長崎県佐世保市
1983年『永遠の1/2』でデビュー
直木賞・佐藤氏『月の満ち欠け』はどんな小説?会見での様子!
『月の満ち欠け』は”生まれ変わり”をモチーフにした恋愛小説。
なんとデビューしてから34年目に掴んだ栄誉だったようです!
会見で記者から「佐藤さんにとって直木賞とは?」や「デビュー34年を振り返って」と聞かれると、
「ある程度予想していた質問と全然違うのがくる。自分の文章のことはよくわからないです」と苦笑していたとのこと(^^)
しかも、ご自分で想定していた質問は
「60歳を過ぎての受賞は、今更って思いますか?」だったとか。
そして、その回答として
「思いません。今更とは思わないけれど『今?』っていう感じはします。
今まで出会ってこなかった直木賞に出会って『今から寄っていかない?』
「今から?」っていう感じ」と用意していた答えまで披露されていらっしゃったそうです。
そして直木賞は目標として意識していたものではなく「ばったり出会った」ものと表現していました。
かっこいいですね!
またデビューしてからの34年については
「いい編集者に出会ってマイペースを保ってこられた」とコメントしていました。
34年間ってスゴイ年月ですね・・。
まとめ
それぞれの小説のレビューを見ると、どちらも読み応えのある小説とのこと!
早く読んでみたくなりますね!